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Harvard University Supplemental Essayガイド(2023/2024)

ハーバード大学のSupplemental Essay(2023/2024)のプロンプトとその考え方についてご紹介したいと思います。

ご自分のトピックを、Common Appで書くか、Supplemental Essayで書くか振り分けをする必要もあります。従って、Common Appを仕上げる前に、主要志望校のSupplemental Essayのプロンプトには目を通し、トピックの配分を考えることをお薦めします。


ハーバードでは、下記5つのプロンプト全てにつき200語以内のエッセイを求められています。


目次


ハーバード大学のエッセイについて解説

Prompt 1

Harvard has long recognized the importance of enrolling a diverse student body. How will the life experiences that shape who you are today enable you to contribute to Harvard? (10-200 words)

このプロンプトは大きく3つの要素が入っています。

  1. HarvardがDiverse student bodyであることを大事にしてきたこと

  2. どのような経験が今のあなたを形成したか?

  3. それによりあなたはどのようにHarvardに貢献するか。


2.のあなたを形成した経験については、Common Appのパーソナルステートメントでもブレインストーミング済みだと思います。


その中から、Harvardに何か貢献できることにつながるように書かなければなりません。大学にどう貢献するか、と聞かれると困りますが、ここでは、Diversityに焦点を当てているので、HarvardのDiversityに貢献できるような側面をかきます。


Harvardについてリサーチ

このプロンプトで聞きたいのは、究極的にはHarvardへの貢献です。ですから、もし学校研究がまだであれば、Harvardが何をミッションにしている大学なのか、どのようなコースがあり、活動があるのか、等々貢献したい相手についてのリサーチをします。


自分のどの要素がDiversityを高めるか?

Diversityというと人種や性別に結び付きやすいかと思います。

そうすると、日本人であれば、日本人であることを売りにすることも考えられますが、Harvardに入学したいと思う方であれば、それはちょっとつまらないとお感じになるでしょう。ただ、日本人というのはHarvardでは非常にマイナーなので、その切り口も充分ありえます。

ですがさらに深堀するために、ご自分の切り口を洗い出してみます。考えられる要素は人種、生まれ育った場所、関心、所属するグループ、などです。


自分を形成した経験は?


同時並行で、それらに関連する経験を洗い出します。

例えば、このようなことを考えていきましょう。


  • 学校で何かマイナーな部活に所属していなかったか?

  • 国際的な活動に参加して日本人であることを意識したことはなかったか?

  • 特殊な家庭環境になかったか?

  • 特技があって、それにまつわる重要な出来事があったか?


人によって異なる切り口の経験がいろいろとあることだと思います。


Harvardへの貢献

そして、このようなことを題材にしようかな、とイメージしつつ、その中から、再びHarvardへの貢献を考えて、一番しっくりする、具体的に書けそう、自分が本当にパッションを持っている、等々でトピックを決めていきます。


冒頭にも述べたように、「貢献」型のエッセイの場合は、まず先に大学のミッションなど特徴をつかむことが必要で、それをエッセイに出すか出さないかは別にしても、自然とミッションにつながるように、最低でもエッセイの根底が矛盾しないように気を付けます。


そして、大学内の活動をリサーチします。コース内容、クラブ活動、団体など、書きたいことと関連づけられるようなものはないでしょうか。もしあれば、その活動に貢献したいということ、どのように貢献するのか、ということを具体的に書きます。


そして、もし、それが見つからなければチャンスです。自分のその経験から形成された自分の思いをHarvardで広めるような活動・学び・研究をしたいということがいえます。


以上の順番通りに決めなくてももよいです。むしろ、この順番の通りに決まるのは難しいでしょう。最初からこれ、とピンとくるトピックがあれば、それでよいのですが、ただ、それに飛びつくのではなく、そのトピックがハーバードに結び付くか、ハーバードでなければならないといえるか、については注意してください。


大学のリサーチは重要とはいえ、時間には限りがありますから、リサーチしつつ、以上の1~4をいったりきたりしながら、”Life Experiences”を洗い出していいくのがよいでしょう。


Prompt 2

Briefly describe an intellectual experience that was important to you. (10-200 words)

ハーバードで学びたいと思っているその原動力となっていることをここで熱く語りましょう。

”Briefly describe”という言葉が使われていますし、それを反映した語数ですから、詳細に踏み込むことはできませんが、知的好奇心が刺激された経験を説明しなければなりません。


  • 目から鱗のような授業をうけた

  • 何かドキュメンタリーを見たり、ポッドキャストを聞いた

  • 衝撃を受けた本、新たな興味を持たせてくれた本はないか    ....等々。


もちろん、ただ、こういう経験があった、だけではなく、なぜ、重要かも説明しなくてはなりません。


そのような経験の結果、見方が変わった、興味を持つようになった、没頭するようになった、ということはありますか?


そして、これらの経験が、「だから私はハーバードで学びたいのだ」と自然につながることを示唆します。


いかに知的好奇心が旺盛かを示すチャンスです。


Prompt 3

Briefly describe any of your extracurricular activities, employment experience, travel, or family responsibilities that have shaped who you are. (10-200 words)

ここでは、他のプロンプトでは表現しきれない自分の性格、考え方をアピールする絶好の場面です。是非、私のここを知ってもらいたい!と思う部分に関するトピックを選びましょう。


Prompt1,2で既に、Harvardへの貢献、また、アカデミック面で、経験について問われています。それらで出したトピック、そしてCommon Appで出したトピックとは被らないものを選ばなくてはなりません。


他のプロンプトでメジャーな経験についてはあらかた使用されていると思います。ここでは、働いた経験、旅行、家庭での責任、とより具体的に身近なシチュエーションを挙げていますので、少しカジュアルな出来事を考えるとよいでしょう。


他で、とてもしっくりいくトピックがない限り、Profileにいれた課外活動について他で詳しく述べていないものを書くのが書きやすいでしょう。


Profileにもでてこないという意味では他のトピックを書く価値も充分あります。ですが、そのトピックに飛びつかず、他とのバランスを考えて、そのトピックで十分にアピールできるかを考える必要があります。


旅行では、たとえば困っているときに助けてもらって寛容であることを学んだりした経験はありませんか?あるいはカルチャーショックを受けたことがあり、自分の価値観が変わったことはありませんか?


家庭での責任も、どういうことかわかりにくいかもしれませんが、高校生なので、たいそうなResponsibilityでなくてもよいのです。


弟や妹の宿題を見てあげていませんか?面倒をみてきたことがありませんか?

祖父母のお見舞いに定期的にいき、祖父母との交流で学んだことはありませんか?

日本ならではの(日本ならではでなくても)家族の行事(お正月は親族で集まる、お墓参りをする、など)で何か得たことはありませんか?


自分について是非知ってもらいたいと思うことについて、生き生きと表現されているととても印象がよいでしょう。


Prompt 4

How do you hope to use your Harvard education in the future? (10-200 words)

志望理由の核心を問うプロンプトですね。このプロンプトは今年新たに追加されました。

他と異なるのは、あなたの経験については聞いていないところです。従って、卒業後の自分の夢を存分に語りつくしましょう。


大きな骨子は下記となります。

  1. Harvardで学びたいことは何か。及びその理由。

  2. それを学んだ結果、卒業後何をしたいのか。


未来のことなのですから、そこまで具体的に詳細に決める必要はないのですが、ただ外科医になりたい、弁護士になりたい、といったことではなく、この世の中の〇〇という問題を解決するために、〇〇をしたい、私のある興味を追求して世の中に〇〇したい、となるべく具体性をもたせるのがよいです。


また、Harvardの研究も重要です。自分がやりたいことにとり、どうしてHarvardの教育が必要なのか。受けたいと思っているHarvardの教育はこれで、それを学ぶことによって上記の目的が達成される、ということをなるべく説得力をもたせて書かなければなりません。


大学は、社会に何かしらのインパクトを与える人材を育てることを究極のミッションとしています。


あなたはどういうインパクトを社会に、コミュニティに起こしたいのでしょうか?

大きな話だからいいという訳ではありません。

自分の正直な熱い気持ちを全開にして自分の夢を存分に書きましょう。


Prompt 5

Top 3 things your roommates might like to know about you. (10-200 words)

このプロンプトも新たに追加されました。もともとスタンフォード大学では聞かれてきたプロンプトです。


これは気楽に考えて、他のプロンプトでは知ることのできないあなたの側面を書き、読み手があなたに会うことが楽しみ、とか、あなたのことを想像できるように書きましょう。

ただし、初めて会うルームメイトがあなたについて知っておきたいかもしれないこと、というコンテクストは頭にいれておきましょう。


自分の好きな食べ物、音楽、俳優、映画、は何でしょう?

自分は実は〇〇が得意、好き、といったものはないですか?

自分ならではのこだわりや慣習はないですか?

夜型、朝型?フリータイムは何しているのか?


また、いくらカジュアルといっても、気を付けなくてはならないのは、○○が好き、○○が得意、だけの羅列に終わらず、あなたのキャラクターや考え方が伝わるような記述も盛り込むことです。


ルームメイトへのお手紙調だったりとトーンもチャレンジする人もいます。ただ、3つのトピックを選ぶことができるので、全てちがうエリアに関するトピックを選択するのが無難でしょう。


IESでは、生徒様のご興味特性に応じて、ストーリーを策定し、長い時間をかけて、課外活動の積み上げをし、プロフィールを作りあげていきます。


受験が近い生徒様には、エッセイのトピック整理、効果的なアピールの仕方をアドバイスして、納得するまでエッセイを仕上げます。お気軽にご相談ください。



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