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アメリカボーディングスクール◆キャンパス訪問手記 Vol.4◆Pomfret School

はじめに


アメリカのボーディングスクール受験において、キャンパス訪問は学校の雰囲気や施設、環境を実際に確認できる貴重な機会です。

しかし、まだ受験生が少ない日本ではキャンパス訪問に関する情報はあまりありません。そこで実際にご経験されたご家庭から経験談を手記として提供していただきました。

シリーズで当サイトで公開しておりますので、これからのキャンパス訪問を予定されているご家庭にとり参考になれば幸いです。

当記事では、1894年創立、コネチカット州にあるPomfret Schoolについてです。


Pomfret School


さてアメリカ東海岸ボーディングスクールのキャンパス訪問ツアー4日目。3日目の1校のみの訪問行程に比べると、4日目は2校のアポがあり、かつ午後は、志望順位の高い学校が控えているので、気持ち的に緊張した朝となりました。


素敵なB&Bのオーナーが作ってくださった朝食を、オーナーと、オーナーの友人の方でB&Bをお手伝いしている方と一緒にいただきました。


なんという名前か忘れましたが、たっぷりブルーベリーを添えたスフレのようなものが美味しく、また、うちの豚でつくったのよ、というお手製ベーコンをいただきました。もしPomfretに入学したら必ずまた泊まりに来ます、と言いながらチェックアウト。学校に向かいます。


Pomfretももちろん歴史が長い名門校なのですが、Ten Schoolsには入っているような超がつくような名門校とはまた異なり、ややカジュアルでリベラルな印象があります。ウェブサイトに載っている学校紹介ビデオも、軽快なリズムにのったメッセージ性のあるもので、とても印象的かつ魅力的でした。


ツアーガイドは、颯爽とした黒人の女の子。生徒会長をやっているということなので、スター的な存在の生徒さんのようです。確かに、行き交う人々と明るく挨拶を交わしていて、人気者だということがよく伝わってきました。


アメリカボーディングスクール受験 キャンパス訪問
Pomfret ウェブサイトより


Rivalry


ボーディングスクールでは、学校それぞれに宿命のライバル校というものがあり、1年に1度、Rivalryとよばれる、そのライバル校と各種スポーツを競う学校をあげての大イベントがあります。


それぞれの学校で、ライバル校の名前をとって、○○Dayとよばれます。そのイベントの前1週間は、お祭りモードで、毎日Theme Dayがあり、テーマにあった服装をしてお祭り気分を盛り上げます。ちょうど、訪問した時もそのイベント期間でした。PomfretのRivarlyはMillbrook Schoolなので、Millbrook Dayとよばれています。


Soccer Momだらけ?


その日は、Soccer Mom Theme Dayだったらしく、ツアーガイドは、LuluLemonの黒のジャケットに黒のレギンス、という感じです。(さらには、片手にはコーヒーを持ちながら。)結局女性陣は皆さんレギンスで、すれちがう度にお互い「Yeey, Soccer Mooom!」と言い合って盛りあがっていました。ツアーガイドの方の個性のせいか、学校の雰囲気なのかとても明るいノリの良い雰囲気です。


誕生日でないのに”Happy Birthday!”??


しかも面白いのが、だれか生徒さんと行きかうたびにガイドさんは、「Hppay Birthday!」と祝福されます。あら、お誕生日なのに、と思いきやそうではなく、これはどういういわれか、ツアーガイドさんをからかう、どの学校でも同じ決まり文句らしいのです。

おそらくガイドさんの人気ぶりのせいか、こちらの学校では相当言われていました。


キャンパスの安全性

キャンパスの防犯対策はとても気になるところです。意外にも学校によっては、校舎を日中は全く施錠していない、というところもありました。

ですが、カードキーでそれぞれの校舎に入室するのがスタンダードだと思います。


いくら安全なエリアといっても、やはりそれぐらいはしてほしいな、とは思うところです。Pomfretでは、ガイドさんがカードキーをアドミッションオフィスに忘れてきてしまったので(笑)、その都度そのあたりにいる他の学生さんに声かけて開けてもらっていました。


自由な雰囲気


また、Pomfretで特に印象に残ったのが学校中にアートがあふれていること。アート教室も明るく高い天井まで絵が描かれ、創作意欲が湧いてくる、アート好きにはたまらない雰囲気でした。アート教室の絵は、長くいらっしゃるアートの先生が描かれたそうです。


そして、アート教室ではない普通のエリアの廊下までも、生徒たちが書いた絵がいたるところにありました。のびのびとした自由な雰囲気を校舎のいたるところから感じることができます。

こじんまりとしているけれど、格式もありながらリベラルな雰囲気もうまく混ざっているとてもよい印象でした。


面接は、とても柔和な男性の方でした。娘もとても良いおじさまだった、とウマがあったようです。こちらも無事に終了して、ほっとするものの、次の目的地に向けて気を引き締めながらキャンパスを去ります。


町らしい建物は付近にみあたらず、少し霧がかかっていたせいでしょうか、リベラルな雰囲気と広い平野にひっそりただづむキャンパスのコントラストが際立って感じられました。


IESでは、ボーディングスクール受験のためのサポートをしております。

ボーディングスクール受験においては、情報が少なく、どのような学校がよいかに始まり、どのように出願書類を仕上げていくか、エッセイの仕上がりはこれでよいのか、推薦状はどうするか等、様々な疑問が常時わいてきます。

お子様のボーディングスクール受験を成功させるために全力でサポートいたします。

ささいなことでもどうぞお気軽にご相談ください。





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