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自分のストーリーを作る重要性

海外校の受験では、たくさんの資料を提出するものですが、生徒様やそのご家族とお話していますと、この海外校の受験において、いったいどの部分が、どの程度評価されるのか、といったことは常に聞かれます。


入試で要求されものをざっくりリストアップすると下記のようになります。


  • 学業成績

  • 推薦状

  • エッセイ

  • TOEFL・Duolingoなど英語力の証明

  • アメリカではSAT/ACT、イギリスでは統一試験

  • 課外活動に関するもの

  • 面接(大学受験においてはそれほど重要ではない)


このように提出された多種類の資料をもとに、学校側は多角的に判断します。そうなると、スコアのようにひたすら高い点数をとればよい、という簡単な話ではなく、受験生としても全体を俯瞰して戦略をたてないといけないわけです。


配点の基準

これも学校様々ですが、よくいわれるのは、50%は学業成績、残り50%で課外活動、推薦状、面接、エッセイ、スコアという配分です。しかし、トップレベルの学校を受験する生徒さん達は、学業成績が皆さんよいので、良い学業成績の中での競争となります。

そうなると、エッセイや面接の良しあしがとても影響します。そのあたりは、やり方が正しければプラス配点されて、学業成績を挽回することもできますし、学業成績がとても良くても、残りが駄目だと合格は難しいでしょう。


合否の判断基準は?

エッセイや面接など正解がないもので、どのように評価されるか、その評価ポイントは何かというと、“この生徒はうちの学校で成長できるか"、 "学校のコミュニティにどう貢献するか” という視点で審査されます。海外の学校では、コミュニティが大事にすることについては、こちらの記事をご参照ください。


コミュニティに貢献する、というのは、わかるようでわかりにくいかもしれません。例えば何かのスポーツに強くて、その学校のスポーツチームが強くなるよう貢献する、といったことだけではなく、(もちろんそのような貢献は高く評価されます。)かみ砕いていえば、その学校で学ぶことによってその生徒が成長し、そのプラスの空気をクラスや、友人たちに及ぼすか、ということです。


そのような視点で評価される場合、学業成績が優秀なだけでは不十分です。

逆に言うと、学業成績がちょっと見劣りしたとしても、他で際立つものがあれば評価されます。今までいない面白いタイプだな、うちの学校に良い影響をもたらしてくれそうだな、と思われることもプラス要因となることがあります。(保守的な学校でしたらそうでないかもしれません。)

ただし、トップレベルの大学の場合は、そのハイレベルな授業についてこれるだけの学力があるかはしっかり見られます。特に大学はトップ校であればあるほど、高度な学問をするところなので、その素養、基礎体力があるか、は非常に重視されます。


ストーリーとは

コミュニティに貢献する、なんてこと、どうやってアピールするの、という疑問をお持ちになるかと思います。かみ砕いて言って今うと、自分にはこれだけの熱意があるのだ、だから自分はこんなに伸びしろがあるのだ、ということをアピールするのです。

熱意がある人、何か頑張っている人、そういう人は、ポジティブなオーラを出していませんか?

学校は、究極的には、どんなレベルであれ、社会に変化を起こせる人材を育てたいと考えています。そういう人材になる必須条件はまず、熱意(Passion)を持っているものがあるか、です。何かしらにPassionがあってポジティブな影響を及ぼす生徒に来てもらいたいと思っているのです。


ですから、アドミッションプロセスでは、自分の思いを出し切ることが必要です。

自分がどういう人間で、どう考えて今まで何に興味を持ってきたか、何を頑張ってきたか、これから何を目指したいのか、といったことを整理してアピールします。


アメリカの大学のAdmission担当者たちは、口をそろえて、”Tell us who you are.” といいます。


熱意を感じさせるには、自分の経験や思いがなるべく一本の線ですっと結ばれているのが理想的です。論理が一貫していると、自然と熱意があるという印象になります。熱意があるからこそ、一貫しているわけですから説得力が増すのです。

それがここでいう、ストーリーです。


とはいえ、まだ若い生徒様は、まだ経験量も少ないのですから、一貫させよ、といわれてもなかなか難しいと思います。ですが、掘り下げて振り返って考えていくうちに何かしら見つかるものです。


自分のストーリーに自信をもつ

また、熱意がある、というと、自信に満ちたエネルギッシュな人が思い浮かぶかもしれませんが、必ずしもそういう人になれ、という意味ではありません。物静かなタイプ、明るいタイプ、やや自信がなさそうなタイプでも何でも、何か芯があり、この先成長してくれそう、というものを持っているかを評価されます。

この深い部分をどう評価するか、がアドミッションオフィサーの腕の見せ所でしょう。


受験をしていると、他の受験生が皆素晴らしい経歴を持っているように見え、ご自分よりも立派に思えるものです。しかし、そんなことはありません。


自分のコアとなるものは何か、そして将来何に向かっていきたいのか、自分のストーリーに自信をもつことが大事です。他人との比較ではなく、自分の考え、やっていること自体に自信を持つのです。


自信を持つには、自分を徹底的に分析して、ストーリーに足りない部分は足す努力をします。

そうすれば、説得力を持ってアピールすることができます。


それを評価してくれる学校が居場所になるのです。


もしご自分が〇〇大会優勝、といったような輝かしい経歴を持っている生徒しかとらない、という学校で、そのような経歴がもしなくて、合格できない場合、そもそもそんなところに入学して幸せでしょうか。それでもどうしてもその学校に入りたいのなら、そういう経歴を何が何でも得ればよいと思います。


ですが、今の自分を肯定的にとらえ(成長する努力は続けます)その熱意を買って、伸びしろを信じてくれる学校に入学した方が充実した学校生活を送れると思います。


IESでできること

IESでは、生徒様お一人、お一人がストーリーをつくりだすお手伝いに強味を持っています。なかなかご自分一人では見えない自分のことも、丁寧なブレインストーミングを通して見えてくることもあります。

そして、目標に向かってさらに良いレジュメになるよう、具体的な実行計画をたてます。

パーソナルステートメント/エッセイや、面接が心配という方はお気軽にご相談ください。


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